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5.10.2015

心地よい違和感








お初にお目にかかった、ロイアンダーソン作品。
何なんだこの異質な感覚は。
今までに感じたことのない味。
陰鬱で小気味悪いのだが、シュールでどこか不自然な、得体の知れない世界に嵌まっている自分がいた。
この作品、構想20年、撮影4年という長い年月を経て創り上げられた超大作。
これに限らず最新作
"さよなら、人類"
も、構想15年、撮影4年 とこれまたじっくりと時間をかけて出来上がった作品。
それもそのはず、彼の作品はCGを一切使わずにミニチュアやだまし絵、巨大なセットを使い細部まで計算し尽くして撮影されているのだ。
そしてもうひとつ。
なんと、あの白塗りの男たちは街中でロイアンダーソンが直々にスカウトした普通のおじさん方だというから驚きだ。
主役のラースノルドは現役の印刷工だそう。他にも、運転手やセールスマン、エンジニアや弁護士など様々な職種の一般人が出演しているそう。
彼含めその他の出演者たちはロイアンダーソン手がけるCFの常連で、スウェーデンでは有名な"普通のおじさん"なのだ。
あの独特な、なんとも言えない心地よさは、全てがいい塩梅で組み合わさって意図的に創り出されたロイアンダーソンの脳内そのものなのかもしれない。

二作目 愛おしき隣人 
三作目 さよなら、人類(8月公開)
もいち早く観たい。





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