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4.01.2015

It's April first.














四月初めの朝。
しとしとと降り注ぐ雨の音。
アスファルトの湿った匂い。
ぼんやりと靄がかかった白い世界。
少し肌寒い。
新年度の始まりは、やはり新鮮な空気で満ちている。







帰り道。
吐く息はまだ白い。
空には雲の隙間から月がぼんやりと顔を出している。
眼を凝らしてみればちらほら星も見える。
どこかの家庭の夕餉の匂い。
今日は焼き魚の香ばしい匂いがする。
今夜は我が家も、魚を焼こうか。
食欲に掻き立てられ、足早に家路につく。

玄関の扉を開ける前、何気なく空を見上げてみたら
そこには煌煌と輝く宇宙空間が存在していた。
まるで自分の存在を力強く主張しているかのよう。
この光が、遥か遠い昔のものだということは
何度聞いても不思議でたまらない。
何億光年なんて、果てしない道のりすぎて想像もつかない。
宇宙のことを考え始めると、底なし沼に足を踏み入れてしまったみたいに
先の見えない暗闇へと身体が引きずり込まれていく。
怖いけれど、誰にもわからないからこそ、余計知りたくなってしまう。
それが宇宙の魅力だろう。


部屋の窓を開けて外を眺めやる。
夜が深まるにつれて、誰も見ていないことを良いことに
空はどんどん開放的に、晴れ渡っていくようだ。

明日は快晴の予感。











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