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4.18.2015

Film diary.








ATTILA MARCEL 
(2013, France)



心がふかふかした。
映像がとても色鮮やかでとにかく美しい。
人々が憩いの場所とする公園や、
マダム・プルーストの不思議な部屋に溢れる緑と降注ぐ陽の光。
ポールが大好きなシューケット、
伯母さんたちの大好物チェリーのコンポート、
マダム・プルーストが出してくれた不味いハーブティにお口直しの甘いマドレーヌ。
(よだれが溢れます。)
そしてポールが見た、自分の中に眠る幼い頃のカラフルな記憶。。。
私の干涸びた心に、たっぷりの水と陽光を注いでくれた。

















誰しも、思い出したくないような暗い記憶の一つや二つは抱えているものだろう。
しかし時を経てふと、無意識のうちに音楽や匂いによってその記憶への糸がたぐり寄せられて
忘れかけていた出来事や人を思い出すことはしばしばある。

苦しいからと封じ込めておくのではなくて、勇気を出してそれを振り返ってみることで
抱え込んでいる苦しみから解放されて、君は一回り大きく成長できるよ。きっとね。

そう言って優しく寄り添ってくれるような、温かく包み込んでくれるような映画だった。








すっかりシルヴァン・ショメ監督の虜だ。
アニメーションもいち早く観たい。。。

どこか懐かしいような
ちょっと体をくすぐられるような
幼少期のキラキラした とぎれとぎれの記憶のような
思春期のほろ苦くて切ない 淡い思い出のような
愛する人と過ごす果てしなく温かい時間のような.....


真っ裸ですーっとその世界に入り込めるような感覚
そんな仏映画が好きです。








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