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4.10.2015

Film diary.




I RYMDEN FINNS KANSLOR/SIMPLE SIMON (2010)
Sweden 

この映画、好きだ。
心がほぐれる。自然と笑みが溢れる。
なんて可愛らしくて暖かいハンサム兄弟なんだ。

自分では相手の為と心から思ってしたことも、
相手にとってそれが必ずしも嬉しいことだとは限らない。
それがどんなに親しい間柄でも。
逆に親しいからこそ、壁を踏み越えて近づきすぎて失敗することもある。
サムのために一生懸命に新しい恋人を探し回るシモンがなんとも愛らしかった。



シモン目線で描かれた日常もまた面白い。
自分の中で処理しきれない出来事に直面すると、手作りのドラム缶宇宙船に篭って、一人宇宙の旅に出る。このファンタジー感もたまらない。
SF好きなシモンが食い入るように「2001年 宇宙の旅」を観ているシーンも好きだ。
彼と一緒にあの映画を観たいなぁなんて思った。彼はどんな気持ちであの映画を観ていたのだろう。


北欧ならではのインテリアデザイン、色使いが柔らかで温かく居心地がいい。場面の細部までこだわりが溢れており観ていてとても楽しい。登場人物も皆個性的で、愉しい。

一見するとややこしくて難しいシモンの世界観だが、そこに溢れるまっすぐで純粋な優しさに気づくと、たちまち彼の虜になる。
86分と短めな作品だが、もっとシモンの世界に浸っていたかったなぁ。
きっとまた彼に会いに、この作品を見ることでしょう。





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